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《連載》【これからの保守運動に求められる「分かりやすさ」】江口峻・JCU創設者(兼)会長

 2015.11.27
《連載》【これからの保守運動に求められる「分かりやすさ」】江口峻・JCU創設者(兼)会長

安倍晋三首相のカムバック以来、「保守」の政治活動に盛り上がりが見られます。
私たちは、何を考え、どう行動していくべきなのでしょうか。

JCUの創設者(兼)会長である江口峻より、私たちJCUが考える「保守」について、連載していきます。

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【これからの保守運動に求められる「分かりやすさ」】

「戦後70年」の節目を迎えて、新たな首相談話も出されましたが、今、私たちの「保守」の活動にとって必要なことは、国民を巻き込んでいくことではないかと思います。
 
いわゆる「左翼」と言われる人々の活動を見ていると、前提知識や難しい背景を知らずとも活動に参加できるという点が特徴的です。特に、ネーミングセンスというものを非常に強く感じます。今回の安全保障関連法案の審議でも、「徴兵制反対」「戦争法案」といった、耳に飛び込んでくるフレーズが、反対側からいくつも出されました。
 
かつては小泉純一郎首相は、「郵政民営化」一本で勝負に出て、衆院選でも圧勝するなど、「劇場型政治」と言われましたが、それに通じるところがあると感じます。やはり、われわれ保守の側も、専門家やインテリ層の人々を相手にするだけでなく、多くの国民が理解でき、参加できるような議論を目指していくべきではないでしょうか。
 
それは、民主主義を考える上でもとても重要なことです。民主主義の根幹は、自分の国に万が一のことがあった時には、国民が生命をかけて戦わなければいけないということです。そうした責任を負っているからこそ、国民一人ひとりが政治に参加する民主主義というものが成り立つのです。

もっとも、兵器が近代化された現代では、徴兵制は現実的とは言えません。それでは士気も下がりますし、装備の扱いになれていない素人がたくさん混ざれば、プロとして務めてきた自衛隊員も迷惑することでしょう。しかし、少なくとも気持ちの上では「国民皆兵」であることが、民主主義国家としての日本のあり方にとって欠かせません。戦後70年の間、日本ではこうした思想は封印されてきましたが、そもそも民主主義というものは、黙っていれば自動的に与えられるというものではありません。国民一人ひとりが、この国の未来に責任を持つことが重要なのです。

言うべきことをハッキリと言いながら、多くの国民にとって分かりやすい議論を展開していく。それが、これからの保守運動に求められているのではないでしょうか。日本という国が好きだと思っていても、自分自身のことを「保守」だとは気づいていない人たちも、たくさんいるはずです。そうした人たちに、政治活動に参加することの大切さを、いかに分かってもらい、そして、「保守」の活動に参加する人々の裾野をいかに広げていくか。そうした意識をもって、JCUは活動してまいりたいと思います。(談)

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※当連載は、JCUが運営する、ニュースサイト「The New Standard」にも掲載しています。
http://www.newstandard.jp.net/news/politics/what-is-needed-in-conservative-activity-is-lucidity/1116