あえば直道プロフィール
共和党顧問
になるまで

共和党顧問になるまで

東日本大震災の御礼「トモダチ作戦」のスピーチが、拍手喝さいを受けた

―― 日本人どころか、アジア人で初めての「共和党顧問」ということになりますが、就任はどのようないきさつだったのでしょうか。
勉強会で、共和党・全米委員会のシャロン・デイ共同議長に出会ったことです。ATRは減税を主張している有名な団体で、その本部での水曜の朝の恒例の勉強会には、全米から多くの保守系の人士が集います。 勉強会が開かれるのは広めの講堂のようなところで、事前に選ばれてその日にスピーチをする数人が前の丸テーブルに座り、参加するだけの人は大学の教室のように並んだ後ろの椅子に座って話を聞くことになります。

私は友人の紹介でそれまでもこの勉強会に出席していたことがありました。 しかし4月の勉強会では、3月に東日本大震災があった後だったので、「ぜひトモダチ作戦についてお礼がしたい」と思い立ち、スピーチさせてもらえないかとATRの会長に打診したのです。 米軍は被災地に空母を派遣するなどの支援を行いましたが、当時の民主党の菅直人政権は、同盟国にあまり感謝を表明することもしていませんでした。

3分間のスピーチではトモダチ作戦へのお礼とともに、「もし『日本が復興するためには?』とメディアに訊かれたら、『絶対に増税してはいけない』と答えてほしい」という話をしたところ、会場は拍手喝采になりました。その時、隣に座っていたのがシャロンだったのです。 シャロンからは「素晴らしいプレゼンだった。日本は同盟国だし、頑張ってほしい」と言われて、名刺を渡されました。この時の縁がきっかけで共和党の本部に招かれ、そこから毎月、情報交換会を行うようになったのです。こちらからは日本の情勢を含めた最新の情報を提供して、様々な党の方との交友を深めるうちに、顧問就任の話をいただきました。

家庭を大切にする共和党に深く共感

―― 打診を受けて2012年1月付で顧問に就任するわけですが、その時は共和党にどんなイメージを持っていたのでしょうか。
やはり、根本的な国家観に自分が考えていたものと、共通するものを感じていました。 特に私が惹かれたのは、共和党は神への信仰や、家庭を大切にするという価値観を持っているところです。

国というのは、まずは自分の人生を切り開こうと努力する個人がいて、彼らが素晴らしい家庭を築いて、それが集まってこそ立派な国ができてくるのだと思います。共和党はそうした価値観を持っています。 また、減税や小さな政府を目指し、一人ひとりの自由を大切にするという考え方にも共感しました。

英語ができないのに共和党顧問になった不思議

―― 英語は得意ではないようで、ATRでのスピーチも通訳を介してだったと聞いています。そうした中で、アメリカで道を切り開くことになった要因は何でしょうか。
実は2009年の終わり頃から、世界を回って各国の情勢について勉強していたのです。 オランダでの外国人参政権の実態や、スウェーデンでの社会福祉の実像を調べたりして、シンガポールの経済やや台湾の国防の危機などについても、現地に行って視察してきました。

やはり机上の空論ではなくて、実際に現地を見てきたということが、自分を磨く大きな経験になったと思います。 各国の政治指導者や現地の市長さんなどにもお会いして勉強してきたことが、アメリカでの地歩を築く基礎になっていたのかもしれません。

アメリカに来た時は共和党の顧問になろうとは夢にも思っていませんでしたが、とにかく夢は大きく持って、「日本とアメリカの架け橋になりたい」と言っていました。私は英語が話せません。 けれども、共和党という二大政党の顧問になることができました。これは若者にも伝えたいのですが、理想を大きく掲げて努力していけば、道は開けるものだと思います。

今後目指すもの
略歴/プロフィール
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