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2016/10/29アメリカ政界

FBIの10月のサプライズ

アメリカの主要紙によると、FBIが再び、クリントンが国務長官のときに使っていたプライベート電子メールサーバーを調査を始める、と発表したのです。

コミー長官は28日、新たな関連メールが見つかり、捜査を再開したと、議会に文書で通知しました。

新たなメールはクリントン氏の長年の側近であるフーマ・アベディン氏のパソコンから見つかったとのこと。FBIはアベディン氏の夫、アンソニー・ウィーナー元下院議員が未成年者に卑わいなメールを送った疑惑を捜査する中で、新たなメールを見つけたといいます。

コミー長官は、議会への通知で、メールに機密情報が含まれているかどうかを調べる考えを示しました。FBIは今年7月、メール問題について違法性はなかったとして、クリントン氏を訴追しない方針を発表したばかりでした。

捜査再開を受け、クリントン氏は遊説先のアイオワ州で記者会見し「7月に達した結論は変わらないと確信している」と述べ、新たなメールの中身に問題はないとの認識を表明。「FBIは遅滞なくこの事案を説明する責務がある」とも述べ、違法行為を行っていたとの印象が広がる可能性に強い懸念を示しました。

選対本部長のジョン・ポデスタ氏は声明で「大統領選まで11日の時期にこのようなことは尋常ではない」とコメントしています。

この点、トランプ氏は28日、ニューハンプシャー州での演説で、メール問題をニクソン元大統領の辞任につながったウォーターゲート事件になぞらえ「これはウォーターゲートよりも大きい。ついに正義がもたらされるかもしれない」と攻撃しました。

◆メール問題=クリントン氏が国務長官在任中、国務省の管理するメールアドレスを使わず、公務でも私用メールを使っていたことが問題視されている。昨年春、共和党主導の米議会の調査で明らかになった。機密情報の取り扱いに関するクリントン氏の姿勢や、問題発覚後に一部のメールを消去した対応などが「極めて不注意」(コミーFBI長官)と指摘された。